第2期の期末、第3期のスタートを迎えました。

こんにちは、hirakushashinの森脇です。
9月も終わりに近づき、ようやく涼しさを感じるようになってきましたが、日中はまだエアコンが欠かせません。
私が昼間の大半を過ごす作業部屋には、Macが3台、レーザープリンターが2台、モニターが2台と、熱を発する機器が多く、すぐに暑くなってしまいます。
さらに、部屋にうまく風が通らないので、まだしばらくは冷房に頼らざるを得ないかなと思っています。

2期が終わる

さて、タイトルの通り、合同会社hirakushashinは9月30日をもって第2期の期末を迎えました。
個人事業主はカレンダー通りに1月1日から12月31日までを1年としますが、法人である弊社は10月1日から9月30日までを1年としています。
これから諸々の数字の処理などがありますが、一旦ここで一区切りです。
とはいえ、すでに第3期が始まっているため、特に大きな変化もなく、いつも通りの日々が続きます。

第2期(2023年10月1日〜2024年9月30日)は、振り返ってみると本当に長い1年でした。
大人になるにつれ、年々時間が早く過ぎると感じませんか?
私はこの1年に関しては仕事の面でその感覚をあまり持たず、「長かったなぁ」と感じています。
1年前の10月がはるか遠くに思い出されます…
(ただし、娘の1歳から2歳への成長は驚くほど速い)

2期実績

hirakushashinの事業の中心は、私が担当する広告写真の撮影です。
第2期におけるこの分野の実績は以下の通り。
• 広告写真撮影:72件
• レタッチ案件:37件
これに加えて、写真館業務(自社+イベント出店)や写真教室(ひらく写真教室+カルチャースクール講師)も含め、全体の売上が成り立っています。

前年度の第1期は実は期間が短く、設立(2023年4月24日)〜9月30日までの実質5ヶ月間でした。
その第1期の実績は、広告写真撮影21件と、写真館や外部での講師業務がわずかにあった程度です。
カレンダーを見直してみても、当時のスケジュールはほとんど真っ白。
法人化前の個人事業主としての1月〜4月までの仕事量を含めても、9ヶ月で50件に満たないという、非常に厳しい状況でした。
この結果には理由があります。

フリーランスは落とし穴だらけ

2020年の年末、私は約15年勤めた広告制作会社を退職し、独立しました。
自分が「フリーランスフォトグラファー」になるなんて、本当に思っていませんでした。
翌年1月からすぐに個人事業主として活動を始め、幸運にも元職場からコンスタントにお仕事をいただけて最初の2年間は不自由なく過ごし、2年目が終わろうとしていた2022年の年末。
突然その会社(というか、ある先輩)から「今後は仕事を出せなくなる」という連絡が。
詳しくは書きませんが、私がミスをやらかして出禁になったとかではなく、簡単に言えば「出て行った人間には仕事を出さないスタンスの会社なので、本来の姿に戻った」ということです。
逆に言えばこの2年間がイレギュラーだったのですね。
また、自分もフリーランスであるにもかかわらず、まるで勤務時と同じように安定した仕事に甘えて、新たな取引先の開拓をほとんどしていませんでした。
「一社偏重ダメ。ゼッタイ。」この事件以降、自分に言い聞かせている言葉です(笑)
そんな波乱があり、2023年前半はほとんど仕事がなくどんどん貯金は減っていき、「うーん、やばいなぁ」と5分ごとに独り言を言うような日々。
この時、人生で初めて本当の意味での「先が見えない不安」に襲われました。
それでも、意外にも心のどこかで「これでようやく本当のフリーランスや!」という気持ちもあったのです。
新たに人と出会い、クリエイターの団体に登録し、本来やりたかったことに挑戦し始めた年でもありました。
ただ状況としては最悪。
しかし、このタイミングでどん底を経験できたことは、ある意味では幸運でした。
まだ独立間もないうちに体験できたからこそ、今はそう思えます。
もしもっと年を取ってからこうなっていたら、新しいことに挑戦する意欲すら湧かなかったかもしれません。
仕事があるありがたさ。
お金が一瞬で消えていくこと。
その重みを痛感しました。
それに、2年間で一通り機材も揃えることができました。
今となっては、世間の荒波に揉まれる前に2年間の準備期間をもらえた、くらいに感じています。
もちろん、「その切り捨て方、もうちょっと穏便に進められんかったんか?」という思いもありますけど(笑)。

捨てる制作会社あれば拾う大企業あり

そんなこんなで2023年4月、仕事もない、お金もない、そんな状況の中で、私は戦略的に「法人化」という道を選びました。
森脇の個人事業「森脇写真事務所」と、喜屋武の個人事業「hirakushashin」をドッキングさせ、「合同会社hirakushashin」の爆誕です。
(2人で一緒にやってるという意味での「合同」会社ではありません、念のため)
法人化の理由は、税金対策や保険料対策の面だけではありません。
会社にすることで、社会的信用をアップさせる狙いもありました(世間知らずなのでこれには半信半疑でしたが)
それに状況をゴソっと変えるためにはとにかく何か変化をしないと、という思いもあったのです。
実際、偶然の要素も大いにあるのですが、夏頃には法人でなければ契約できなかったであろう企業ともつながることができました。
個人とは契約できない企業って本当にあるのです。
ずっと個人事業主のままだったら、このチャンスを逃していたかもしれない。そう考えると、ゾッとしますね。
こうして少しずつ、知り合いや人づてで仕事をいただけるようになり、茨木市のクリエイティブパートナー制度が始まったり、以前の仕事がきっかけで新たなオファーをもらえたりと、状況は好転し始めました。
そんな中で第1期が終わり、第2期がスタートしたのです。
そしてこの1年間、ひたすら駆けずり回って仕事をこなし、先に書いた件数のお仕事に関わらせていただくことができました。
ただただ、「ありがとうございました」の一言です。

啓く写真

目を瞑って石を投げたらカメラマンに当たる、と言えるほどカメラマンが溢れるこの時代に、hirakushashinを選んでくださった皆さまには心から感謝しています。
そのおかげで2期は機材を少し充実させたり、子ども向けのワークショップを開催したりすることができました。
1期の時には「当分そんな余裕無いな」と思っていたことです。
クライアントの皆さまには、より良い機材を使って撮影することで恩返しを。
そして、社会や地域には、私たちのスキルや知見を通じて、写真とカメラの可能性を伝えることで貢献していきたいと思います。
これから始まる第3期も、ただ写真を撮るだけにとどまらず、多くの方に新しい発見や提案をご提供できればと考えています。
第2期の1年間、本当にありがとうございました。
第3期以降も、どうぞよろしくお願いいたします。